I. 国立天文台職員と国立天文台に滞在する共同研究者
国立天文台には、国立天文台と雇用関係がある職員と、雇用関係がない共同研究者がいます。職員には、研究活動に従事する研究教育系職員の他、技術系職員と事務職員が含まれます。
1. 国立天文台職員
(A) 研究教育系職員
研究教育系職員は、天文学に関する研究活動に従事します。自身の研究テーマにおける研究活動の遂行だけでなく、プロジェクトのマネージメント、大型の天体望遠鏡や天文観測機器の運用や開発、専門知識に基づく広報活動など、多岐にわたる業務を担います。また、国立天文台は総合研究大学院大学物理科学研究科天文科学専攻の基盤機関となっており、自身の研究に加えて総研大や他大学に在籍して天文学を学ぶ学生に対して研究指導・教育をおこなう教授や准教授といった職員も含まれるため、研究教育系職員と呼ばれます。
雇用形態は、定年年齢年度末まで雇用が継続される定年制職員と、雇用期間に定めがある有期雇用職員があります。多くの場合、天文学や関連分野での学位取得を必要条件とする公募により募集がおこなわれます。その他、受入研究者となる国立天文台職員が台内の規則に従い申請することにより台内での審査を経て採択される制度もあります。
研究教育系職員等の募集事業や制度については、下記「II. 研究教育系職員等の募集制度・事業」をご覧ください。
(B) 技術系職員
技術系職員は、高度な専門的技術に基づき、大型の天体望遠鏡の保守、天文観測機器・ソフトウェアの開発・設計、ネットワークインフラの管理・保全・運用など、研究活動を技術面で支える業務に従事します。
雇用形態は、定年年齢年度末まで雇用が継続される定年制職員と、雇用期間に定めがある有期雇用職員があり、いずれも公募により募集がおこなわれます。
(C) 事務系職員
事務系職員は、会議運用、人事・給与・労務管理、研究支援、大学院教育支援、国際化推進、財務管理、物品調達、建物・附属設備の管理や保全など、研究活動および機関運用を支える多様な業務に従事します。
雇用形態は、定年年齢年度末まで雇用が継続される定年制職員と、雇用期間に定めがある有期雇用職員があり、いずれも公募により募集がおこなわれます。
2. 国立天文台に滞在する共同研究者
国立天文台では、雇用関係にない外国人研究者等の受け入れもおこなっています。そのような外国人研究者等は、海外の研究機関や大学に所属したまま出張として来台したり、あるいは関連組織や外部機関の事業や制度を利用したりして、国立天文台に滞在し共同研究等に従事します。
(本ガイドでは便宜上、職員と共同研究者を併せて「職員等」と表現します。)
3. 職員等の募集・応募方法
制度により募集・応募の方法は異なり、公募をおこなう制度と、受入研究者となる国立天文台職員が台内の規則に従い申請する制度があります。
(A) 公募
公募は以下のサイトに掲示されます。詳細はそれぞれの募集要項を確認の上、ご応募ください。
(B) 受入研究者による台内申請
受入研究者となる国立天文台職員の台内申請が必要な制度については、既に共同研究等をおこなっている関係職員に問い合わせてください。国立天文台職員にコンタクト先がない方は、以下の研究教育職員リストを参考にして、ご自身の研究分野や研究テーマが近い職員にコンタクトし相談してください。